2020年7月17日金曜日

日渉園跡を訪ねて

 広島市西区三滝本町にある日渉園跡に行ってみました。日渉園は寛政・享和年間(1800年前後)に広島藩の藩医である後藤松眠(1755~1828)が開園した広島藩の薬草園です。かつて一度訪れたことがあるのですが、蘭学者の高野長英が「蛮社の獄」で囚われ、脱獄しこの地に潜んでいたことがあるということを知ったので改めて訪ねました。現在は広島大学に移管されていて、園内は園路を通って見学できるようになっています。園内は上下2段になっており、上段の涸れた池には石の太鼓橋が架かっていました。小さな祠もありました。高野長英はこの上段に建っていた「神農堂」に隠れ住んでいたということです。下段の池には眼鏡橋が架かっていますが、全く手入れされておらず、雑草に隠れてよく見えない状態でした。下段には茶室もありました。
日渉園上段(高野長英が隠れ住んでいた)

上段の涸れた池に架かる石の太鼓橋
上段にある祠
下段の池に架かる眼鏡橋(草に隠れてよく見えない)


日渉園下段の池の向こうに茶室が見える

下段に建つ茶室

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