2020年9月7日月曜日

千田廟公園を訪ねて(2) 正岡子規句碑

 千田廟公園の角に正岡子規の句碑が建っていました。今まで気が付きませんでした。「行かば我 筆の花散る 処まで」と書かれています。裏面の文面はよく読めませんが大正11年9月19日の日付が見られます。正岡子規は日清戦争の時従軍記者として大陸に渡っています。その時の経緯が司馬遼太郎の「坂の上の雲」に書かれています。子規は日清戦争の戦場に行きたいと強く願いますが、なかなか叶わず、やっと明治28年4月に念願叶って宇品から船に乗って戦場に向かいます。そのときの心情を表現した俳句ですが、相当な覚悟で出発したことが伺えます。しかし、彼が大連に着いたとき既に戦いは無く「子規の従軍は、結局はこどものあそびのようなものにおわった。」(坂の上の雲より)ようです。どんなにか無念だったことでしょう。
正岡子規句碑(大正11年建立)

句碑裏面

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