2019年3月31日日曜日

九州の名城を巡る(6)佐賀城

 次に訪れたのは佐賀城です。 鯱の門は(天保9年(1838)当時の姿を残しています。本丸御殿は一部復元され「佐賀城本丸歴史館」となっており、幕末維新期の佐賀の資料が展示されていました。ボランティアガイドさんが館内を詳しく説明していただき、佐賀城や幕末期の佐賀の様子がよくわかりました。

鯱の門櫓


鯱の門(天保9年(1838)当時の姿を残す


45mも続く畳敷きの長い廊下

復元された本丸

外御書院(佐賀藩の公式行事がおこなわれていた)

天守台(天守閣は享保11(1726)年に焼失し、以後再建されなかった。)

鍋島直正建築当時の柱(一部補修されている)




2019年3月30日土曜日

九州の名城を巡る(5) 秋月城② 垂裕神社

 杉の馬場を進むと垂裕神社(すいようじんじゃ)の鳥居があります。途中の黒門を潜って石段を上っていくと、社殿がありました。この神社は初代黒田長興を祀っています。境内には丸い穴をくりぬいた珍しい手水鉢がありました。神社の脇に梅園とよばれる広場があります。この場所は藩主の館跡です。龍のように曲がりくねっている桜の木がありました。

垂裕神社(すいようじんじゃ)鳥居

垂裕神社社殿(初代藩主黒田長興を祀る)

丸い穴をあけた手水鉢

龍のように曲がりくねった桜の木

2019年3月29日金曜日

九州の名城を巡る(4) 秋月城①

 次に向かったのは福岡県朝倉市の秋月城跡です。秋月城は福岡藩の支藩秋月藩の城で黒田氏の居城でした。杉の馬場は桜の名所ですが、残念ながらまだ咲いていません  藩校稽古館館跡(秋月博物館)の土(石)塀や本丸の石垣、長屋門、黒門などが城の面影を残しています。

杉の馬場(桜の名所)

藩校稽古館館跡(秋月博物館)の石塀

本丸の石垣


長屋門(県指定有形文化財)

黒門(県指定有形文化財)

2019年3月28日木曜日

九州の名城を巡る(3)大野城跡

 福岡城の次に向かったのは大野城跡です。大野城は白村江の戦いで敗れた大和朝廷が日本防衛のために665年に築いた朝鮮式古代山城です。大宰府の背後にそびえる四王寺山の山頂周辺に築かれています。鳥観図が県民の森センターの建物の壁に掲示されていましたが、広大な山城なので、とても一時間程度で巡ることはできません。県民の森センターから少し山道を登り猫坂礎石群を観たり、矢竹があることを確認したり、廃城後、寛政年間(1789~1800) に建立された石仏三十三ヶ所の30番札所の千手観音像や29番札所の馬頭観音像などを拝んだりしながら展望台まで行き、展望を眺めたりしました。当時の人々はどのような思いでこの景色を眺めたのでしょうか。バスで下山する途中で石垣などを見ましたが道路工事中でバスを止めることが出来ず、写真を撮ることはできませんでした。少しの時間でしたが、白村江の戦いで大敗後大急ぎで広大な山城を作った大和朝廷の恐怖感が伝わってきました。
大野城鳥観図

猫坂礎石群

矢竹
石仏三十三ヶ所 30番札所

石仏三十三ヶ所 29番札所


展望台
展望台からの眺め

2019年3月27日水曜日

九州の名城を巡る(2)福岡城舞鶴公園の建物など

 今回のツアーではたくさんの城を巡るので、一カ所の滞在時間がとても短く設定されています。福岡城ではあまり時間がないので、前に行ったことがある本丸方面に行かず、黒田如水公御鷹屋敷のあった、牡丹芍薬園辺りの散策だけにしました。名島門は小早川隆景が築いた名島城の脇門を移築したものだそうです。旧母里太兵衛邸長屋門はあの越前今様の「酒は飲め飲め~」で知られる福島正則から名槍日本号を飲み取ったことで有名な人物の屋敷の門を昭和40年にこの地に移築したものです。このあたりの石垣は野面積みが多く見られました。
名島門(小早川隆景が築いた名島城の脇門を移築したもの)

母里太兵衛邸長屋門(昭和40年この地に移築)

母里太兵衛邸長屋門(福岡県指定文化財)


野面積みの石垣

2019年3月26日火曜日

九州の名城を巡る(1)福岡城舞鶴公園の桜

 桜の花を迎えに九州に行きました。「美しく桜舞う九州8つの名城めぐり2日間」といううたい文句にひかれてツアーに参加しました。新幹線小倉駅から観光バスで先ず向かったのは福岡城舞鶴公園です。残念ながら一部咲いていますが、満開ではありません。しかし露店が出て、サクラの木の下ではグループが集まり花見をしていました。
舞鶴公園入口
チューリップの向こうに桜が咲く
たくさんの露店が出ている
舞鶴公園の桜は一部の花が咲いている
ソメイヨシノの花
桜の花の下で花見

2019年3月23日土曜日

戦国の庭 歴史館(吉川元春館跡資料館)公開講座に参加して(2)

 今回は石垣についての公開講座でしたが、講座が始まる前に館跡を回ってみました。庭園跡では今でも滝石組から水が流れ落ちて池に水が湛えられています。三尊石風の石組も見られます。元春もこの庭を眺めていたのでしょう。門や築地塀の跡や井戸の跡もあります。
安芸吉川氏城館跡 吉川元春館跡案内版

庭園跡(滝石組や三尊風石組が見られる)

門・築地塀跡

井戸跡

2019年3月22日金曜日

戦国の庭 歴史館(吉川元春館跡資料館)公開講座に参加して(1)

 3月21日 北広島町 戦国の庭歴史館に於いて開かれた「石垣の歴史から見た吉川氏の城館」と題しての公開講座に参加しました。講師は佐賀大学全学教育機構 宮武正登教授です。日本の城郭石垣の発達史や吉川氏城館の石垣の技術的特徴などを国内の他の城館の石垣と比較して話して下さり大変参考になりました。また現地で具体的に説明頂いたのでよく分かりました。これから各地の城館遺跡を訪ねる楽しみが増えました。
吉川元春館跡石垣

石垣隅角部(中国地方独特の算木積の指向性が見られる)

築石部の特徴(大面石が配置されている)

石の組み方などを現地で詳しく説明していただいた。

2019年3月21日木曜日

一日で冬と春が入れ替わる

 3月19日朝、冷たい雨が降り山間の道は冬。しかし午後になると急に暖かくなり、すっかり春景色。ウグイスの鳴き声の聞こえる中、カキドオシやハナニラ、サクラの花が咲く後山地区を散歩しました。
冷たい雨

カキドオシ

ハナニラ

すっかり春の風景

2019年3月20日水曜日

東広島市 郷曽稲荷神社の絵馬

 郷曽稲荷神社の拝殿に奉納絵馬が掲げられています。赤穂四十七士の討ち入りの様子かと思われる絵、梵鐘を担いだ武者の絵、馬に乗って弓を持った武者の絵、赤ん坊を抱いた女武者と思われる絵などがありますが、誰のどんな話をモチーフにしたのかよく分かりません。奉納狛犬と共に、絵馬も奉納された当時の人々の思いが表れているような気がするので奉納時期によるモチーフの変遷などを調べてみたいと思いました。
赤穂四十七士の討ち入りか?

大きな梵鐘を担いでいる

馬に乗って弓を持った武者

赤ん坊を抱いている

2019年3月19日火曜日

東広島市 郷曽稲荷神社

 一番池、二番池の近くの稲荷神社に中の峠隧道を掘った沖田嘉市翁の碑がありました。狛犬が三対迎えてくれました。出雲構え型の狛犬は来待石製のようで脆く、崩れかけていますが、とても良い彫です。江戸時代に奉納されたもののようです。蹲踞型の狛犬は文政4年(1821年)に奉納されたようです。稲荷神社なので狛狐もいます。
稲荷神社社殿

沖田嘉市翁の碑

狛犬(出雲構え型 来待石製)

狛犬(文政4年奉納)

狛狐