4月11日~12日の竹原・尾道紀行後半です。竹原からJR呉線・山陽本線を乗り継いで尾道に向かいました。今回の旅の大きな目的の一つに「尾道の夜を味わう」というのがあります。尾道は広島市から近いので、いつも日帰りをしていて、宿泊したことがありません。尾道の郷土料理にこだわったおいしい店があると聞いたので是非味わってみたかったのです。その店は「
割烹食道とこぶし」といって木造3階建の築110年の古い建物です。中に入ると今年103歳の古い時計が迎えてくれました。茶室風の感じのいい部屋で、おいしい尾道郷土料理をいただきながら、ふと床の間をみると不思議な船のおもちゃのようなものが置いてあります。店の方に聞くと、これは田面船(たのもぶね)というものだそうです。かつて、尾道港に寄港した千石船をモデルにしているようです。この地方では旧暦8月1日を「田面節句・田の実節句」といい、この日に初めて男児が生まれた家へは親類知人から出産祝いとしてこの田面船が贈られたのだそうです。また商家では商売繁盛・港の繁栄を願って得意先に贈る風習もあったようです。
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割烹食道とこぶし(木造3階建) |
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103歳の柱時計(今でも現役で動いている) |
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田面船(かつて尾道港に出入りした千石船がモデル) |
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