2015年11月8日日曜日

岡山県高梁市を訪ねて(2) 吹屋②

 吹屋の町を歩いていると神社がありました。本山山神社で銅山の守護神です。鳥居の額や玉垣に三菱のマークが彫られています。吹屋の銅山は明治6年から三菱の経営になったため、玉垣や鳥居を三菱が寄進したようです。石段を上ると小さいながらも江戸時代末期に建てられたという総欅造りの立派な社殿がありました。社殿の屋根はベンガラ塗りです。境内の手水鉢は明和7年(1770年)奉納されたもので、たくさんの盃状穴がみられました。どのような願いを込めて掘られたのでしょうか。当時の人々の切ない願いに触れたような気がします。願いは叶ったのでしょうか。石段下には昭和14年(1939年)奉納の姿のいい狛犬がいました。どうもこの狛犬はコインが大好物のようです。実はこの神社は鉱山廃山により過疎が進んだため祭りができなくなり、ご神体は高草八幡神社に合祀されており、この社殿にはおられないのだそうです。
本山山神社(銅山の守護神)

鳥居の額には三菱のマーク

社殿の屋根もベンガラ塗り
総欅造りの社殿(江戸末期に丸亀市の宮大工が建てたとの伝承がある)


手水鉢(明和7年1770年)奉納 (たくさんの盃状穴が見られる)

狛犬(昭和14年奉納)コインが大好物?

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