歴史さんぽ
2018年8月28日火曜日
滋賀・京都を訪ねて(12)西本願寺②
御影堂の前に大きな木があります。イチョウです。普通高くそびえるイチョウですが、このイチョウは横に枝を広げています。そこで逆さイチョウといわれています。この木は天明8年(1788年)の大火の時一気に水を噴きだし火をくい止め両堂を守ったといわれています。御影堂の廊下からも見てみましたが、秋には葉が黄色く染まったイチョウを見ることができるでしょう。阿弥陀様にお参りしようと阿弥陀堂に上がったところ、お坊さんがお話をされていました。阿弥陀様が前かがみに立っておられるわけなどとても分かりやすく話してくださり感動しました。また縁側に出て埋木の話をしてくださいました。痛んだ個所を単に補修するだけでなく富士山や鷹、茄子などいろいろな形の埋木がしてあります。遠方からお参りに来た信徒にゆっくり過ごしてもらいたいという配慮だそうです。大工さんの遊び心とそれを受け入れるお寺の信徒への気遣いがうれしいです。そういえば宮島の千畳閣にも同じような埋木が見られます。同じ発想なのでしょう。
逆さイチョウ(水を噴いて両堂を守った)
御影堂から逆さイチョウを見る
御影堂(寛永13(1636)年再建 国宝)
阿弥陀堂(宝暦10(1760)年再建 国宝)
埋木(富士山)
埋木(鷹)
埋木(茄子)
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