2019年3月18日月曜日

東広島市 中の峠隧道を探索

 3月18日 広島大学で行われた「水の得にくい台地でどうやって水田をつくったのか?ー地理学と文献史学の学際研究からー」という広島大学大学院教育学研究科の熊原康博先生の公開講座に行きました。江戸時代に台地に新田を開発するために、ため池や用水路を作っていますが、水量が足らないため、昭和初期に沖田嘉市氏が隧道を掘ったという、とても興味深い講義であったので早速現地に行ってみました。二番池端に中の峠隧道の碑がありました。用水路を辿って山道をあがっていくと、隧道入口がありました。今でも滔々と水が流れています。なんとこの隧道は昭和2年に沖田氏が一人で掘り進めましたが、掘り終わり頃になってやっと多くの人が協力し昭和5年に完成したものだそうです。全長は327mもあります。入口のアーチは当時は石造りが多いなかで、コンクリート工法を使っていることなどが意匠的にも珍しい隧道ということです。国の登録有形文化財指定されています。
一番池と二番池(江戸時代に造られたため池)

中の峠隧道之碑

中の峠隧道入口(国登録有形文化財)

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