2019年3月6日水曜日

比治山に登る(2)被爆の痕跡

 比治山の麓には頼山陽文徳殿があります。昭和9年(1934年)に頼山陽没後100年を契機に建てられた建物です。原爆で焼失を免れましたが屋根の九輪が歪んでおり、被爆の痕跡が見られます。多門院境内には石造十三重塔がありますが、最上部がずれています。これも原爆の影響でしょうか。鐘楼も焼失を免れましたが、天井が壊れ、そのまま保存されています。鐘楼に吊られている昭和24年に作られた梵鐘の下帯にはNO MORE HIROSHIMASと刻まれています。
頼山陽文徳殿(九輪が歪んでいる)

多門院十三重塔(最上部がずれている)

多門院鐘楼(天井が壊れたまま保存されている)

梵鐘(NO MORE HIROSHIMASと刻まれている)

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