2014年3月22日土曜日

廿日市市 大野 大頭神社・妹背の滝・門山城跡を巡る(5) 門山城跡

 少し休んでまた少し登っていくと倒木が行く手をさえぎる。次第に道は急坂になってきて、大きな岩が多くなる。設置してあるロープを持って岩をよじ登るような形で登りきるとそこが頂上でした。頂上には三角点の表示と、かつてここにあった門山城の表柱と説明版がありました。門山城は鎌倉時代から室町時代にかけて、大野弾正少弼によって築かれたといわれています。その後武田氏と大内氏の勢力争いの狭間で焼かれたり、大内氏の安芸方面遠征の本拠としたりされましたが、毛利軍と陶軍が戦った厳島合戦の前年(1554年)毛利元就の命を受けた吉川元春によって破却されたのだそうです。なるほど、この地から大野瀬戸や宮島が手に取るようによく見えます。毛利元就は厳島での決戦の準備を前年から着々と進めていたことがわかります。城跡には柱穴のような四角い穴や丸い穴、「馬のたらい」と言われている長方形の窪みなど人工的に加工された大きな岩がありました。
倒木をくぐって登る。

頂上に近づくと、大きな岩が多くなる。急な坂道をロープにつかまりながら登る。

やっと頂上に着く。三角点がある。ここが門山城があったところ。説明版がある。

頂上にある岩には柱を建てた穴か。

 頂上から少し南西に行くと6個の穴があいた岩がある。何らかの建物を建てた柱穴だろう。この場所から大野の街やその前の大野瀬戸、宮島がよく見える。

さらに西に行くと岩を長方形にくり抜いた「馬のたらい」と言われている場所がある。何のためのくぼみか?

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