2015年10月22日木曜日

赤穂を訪ねて(11) 花岳寺

 花岳寺に着きました。この寺の山門は元赤穂城の塩屋惣門で、赤穂市文化財に指定されています。山門を潜ると大石名残の松がありました。この松は二代目です。右手の鐘楼には「鳴らずの鐘」が下がっていました。この鐘は討ち入り成功の知らせを聞いた人々が激しく打ち鳴らしたため、以後鳴らなくなったので、寛政9年に改鋳したもので、そのことが銘文に書かれています。境内には忠義塚、義士墓所、義士家族墓、義士木像堂、義士宝物館などがありました、浅野家霊廟前には子連れ獅子がいました。「無怨塔」と名付けられた七重の石塔がありました。赤穂城から移設されたもののようです。傍らに「うらみなし 心の自由 世の平和 智慧あり 慈悲あり まよいなし」という言葉がありました。四十七士は義士として讃えられています。しかし、この事件は藩主の短慮な行為は家臣だけでなく、民にとっても、大変不幸な出来事でした。赤穂事件は人々の平和な暮らしを守るためのリーダーの役割の重さ、平和な世界を築くために一人ひとりがしなければならないことは何かを今に伝えてくれているような気がします。JR在来線での一日旅、いい旅でした。


花岳寺山門(元赤穂城の塩屋惣門 赤穂市文化財)

本堂前の二代目大石名残の松

鳴らずの鐘

忠義塚

義士墓所(赤穂四十七士の墓 髪が埋められたという)

浅野家霊廟の前には子連れ獅子がいた

無怨塔「うらみや争いを捨て、心の自由と安らぎを得てほしい」

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