2017年9月20日水曜日

京都を訪ねて(16) 方広寺鐘楼・耳塚

 豊国神社の隣にある方広寺に行きました。鐘楼があり、大きな梵鐘が吊られています。大阪冬の陣のきっかけとなった鐘銘事件のいわくつきの鐘です。「国家安康」「君臣豊楽」の文字が刻まれています。国の重要文化財に指定されています。その下に銅の溶けたようなものや鉄の輪のようなものが置いてあります。これは方広寺の大仏殿や大仏の遺物のようです。方広寺から道を隔てたところに耳塚(鼻塚)があります。これは秀吉の文禄・慶長の役のとき戦功のしるしである首級の代わりに朝鮮軍民の耳や鼻を削いで持ち帰ったものを埋め、供養の儀がもたれた地のようです。当時の戦のむごたらしさが実感できました。遠く日本に耳や鼻を持ってこられた朝鮮の人たちの無念の思いが伝わってきました。
方広寺鐘楼
「国家安康」「君臣豊楽」の文字が刻まれている。

方広寺梵鐘(大阪冬の陣のきっかけとなった鐘銘事件のいわくつきの鐘)

方広寺遺物

耳塚(鼻塚)

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