2013年12月29日日曜日

八剣神社

 広島市中区白島九軒町の京橋川の土手に八剣(やつるぎ)が鎮座しています。神社の傍に立つ説明板によれば、この神社が福島正則が広島に残した唯一の史跡だそうです。この神社は広島を福島正則が治めていた時、洪水に悩まされ容易に堰き止めることができなかったため、人柱をたてようという話が持ち上がった。それを聞いた福島正則が不憫に思い人柱の代わりに秘蔵の八振の名剣を箱に納め、地中深く埋めたところ、洪水を堰き止めることができた。その八振の剣の霊を祀って祠が建てられたのが元和三(1617)年だそうです。福島正則は勇猛というイメージですがこのような優しい一面もあったのですね。福島正則は洪水で壊れた広島城の石垣を幕府に無断で修理したことを咎められて改易になりました。広島の街は三角州につくられた街だけに正則以後も太田川放水路ができるまでは、洪水との戦いの歴史でした。
京橋川の土手に建つ八剣神社

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