2018年6月15日金曜日

岩国錦帯橋・岩国城を訪ねて(7)旧目加田家住宅

 旧目加田家住宅を見学しました。ここではボランティアガイドさんに説明していただきました。目加田家は岩国藩の中級武家の住宅です。この住宅は18世紀後半に建てられた家です。屋根には煙出しも見られ裏座敷の上には屋根裏部屋が設けてあります。特に両袖瓦葺であることが西岩国地区独特なのだそうです。比較的木割が細いため、屋根が重くならないようにすべて本瓦葺にしないで、本瓦の間に両袖瓦を入れています。この住宅は国の重要文化財に指定されています。庭にはコウゾ、ミツマタが植えてありました。ガイドさんに「ほら」と指さされた先にコウゾの花が咲いていました。岩国の紙は大坂市場で日本を代表する紙として流通しており、岩国藩の大きな財源となっていたため「軒別三株楮」の制を敷き、戸別に三本の楮を植え付けることが義務付けられたようです。
旧目加田家住宅(表)

旧目加田家住宅(裏からみると屋根裏部屋が設けてあることが分かる)

井戸

両袖瓦(西岩国独特の瓦)

楮の花(紙づくりは岩国藩の主要産業)

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