2014年11月13日木曜日

広島市西区己斐の街を歩く

 被爆建物の給水塔を撮影後、己斐の街を歩いてみました。JR西広島駅から東に少し歩くと西国街道との分岐点に是より「瀧の観音十八丁」と書かれた道標がありました。瀧の観音は己斐から茶臼山の山麓を通って大塚に至る里道の渓流沿いの教順寺に祀られています。商店街から離れて山沿いの小道を歩くと蓮照寺がありました。この寺は爆心地から2,75kmの所にあり被爆時、大きな被害を受けましたが倒壊を免れました。その後修復を重ねてきたが、いよいよ痛みが激しくなり被爆の惨禍を後世に伝えるため平成18年に本堂の保存工事をされたということです。また少し西に歩くと光西寺がありました。この寺も爆心地から2、93Kmの所にあり原爆の強烈な爆風を受けましたが倒壊焼失を免れ、多くの負傷者が避難してきた寺だそうです。痛みがひどくなったので、平成17年屋根の修理工事を行ったようです。本堂正面の向拝上段蟇股に彫られた仏像の鋭い目からあの惨禍を二度と繰り返させない強い意志を感じました。
瀧の観音道標(西国街道との分岐点)己斐から茶臼山の山麓を通って大塚に至る里道の渓流沿いに教順寺に昔から瀧の観音さまと言われ敬われてきた観音菩薩が祀られている。

蓮照寺本堂(爆心地から2、75Km)

光西寺本堂(爆心地から2、93Km)

本堂正面向拝

向拝上段蟇股に彫られた仏像の鋭い目から原爆の惨禍を二度と繰り返させない強い意志を感じさせる。

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