2019年6月20日木曜日

モンゴル紀行(13)遊牧民の生活① 羊の解体

 羊の解体の様子を見せて頂きました。たった一本のナイフで解体します。先ずお腹をナイフで少し切り、指をお腹に差し込み、血管を掴むと羊は鳴くことも、暴れることもなく、息絶えます。手際よく皮を剥ぎ、解体していきます。10分もかからないうちに全て終わりました。見事です。一滴の血も大地にこぼさないのが鉄則のようです。血は腸詰にして、ゆでて食べます。解体した羊の肉や内臓は塩ゆでにして私たちの夕食に出されました。私たちのために死んでくれた羊の感謝しながら、頂きました。薄い塩味で癖も強いにおいもなく、おいしかったです。
ナイフを研ぐ

羊の解体(一滴の血も大地に落とさない)

夕食に供された羊の肉

内蔵も血も残らず調理される

2 件のコメント:

  1. 郷土愛好様
    この解体ショウを見た後、食べるのは
    冒険でしょうね

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  2. TIO様 それを私も心配していたのですが、羊の解体は本当にきれいなのです。羊は自分が死んだことにも気づいていないのではないかと思われるほど、静かに、すばやく見事に解体されます。大切に飼ってきたというより共に生活してきた羊に対する愛情や感謝が感じられます。むごいとか気持ちが悪いという感情は沸きませんでした。鯛の活造りの包丁さばきのようなものでしょうか。

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