2016年7月3日日曜日

京都を訪ねて(8) 野仏庵③

 床の間のある落ち着いた和室で抹茶と菓子をいただきました。観光客が少ないので石川丈山や池大雅の書や上田秋成ゆかりの雨月席などをゆっくり見て回り、庵の方と話をすることが出来ました。野仏庵は古美術愛好家の上田堪庵が各地から由緒ある建物を移築したり野仏などを収集したりして創立したそうです。母屋は淀の古民家を移築した建物で趣のある自在鍵がかかっていました。欄間には農具をモチーフとしたデザインが施されていました。玄関の狛羊は由来はよく分からないが朝鮮から来たものらしいということでした。それをヒントに家に帰って調べてみると、羊の石像は陵墓を守護し鎮魂するため李氏朝鮮時代の王陵、墳墓に置かれていたものだそうです。その一つを上田堪庵が収集したものでしょう。
お抹茶とお菓子をいただく


              上田秋成ゆかりの茶室 雨月席(南禅寺の西から移築)

雨月席

囲炉裏のある母屋は淀の旧家から移築したもの

農具がモチーフのデザインのめずらしい欄間


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