横川から紙屋町に向けて本川沿いを歩いていると、寺町の光福寺の塀の上に大きく抜き出ているライオンの石像があります。40年前に初めて行ったインドの博物館で見たアショカピラー柱頭のライオンの像にそっくりです。この石像は光福寺の住職さんが無縁となった原爆の犠牲者の供養のためにインドから取り寄せられたのだそうです。かつてトルコあたりからインドに伝わったライオンの像は紀元前3世紀に仏教を広め戦乱をおさめる役割を果たし、中国に伝わり獅子として皇帝陵の参道で墓の霊を守ります。そして日本に渡り日本風に姿をかえて、現在では狛犬となって神社で神様を守っています。このアショカピラー柱頭のライオン像は狛犬のルーツといえるかもしれません。
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光福寺のアショカピラー柱頭のレプリカの石像 |
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インドの美術館で見たアショカピラー柱頭 |
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