2013年10月18日金曜日

宮島を訪ねて(2)千畳閣の絵馬など

 千畳閣で算額を見た後、ゆっくりと他の絵馬などを見ました。今までは他の場所を見るため、じっくり千畳閣内部を見たことがなかったので、いろいろな発見がありました。千畳閣の方に一番古い絵馬はどれか聞くと、「六勿銘 既飽」だと教えてくださいました。正保3年(1646年)奉納された石川丈山の書です。石川丈山といえば京都の詩仙堂を建てた江戸時代初期の文人です。広島にも住んでいたことを初めて知りました。詩仙堂にも「六勿銘」は掲げられているそうです。丈山はこの言葉を座右の銘として慎ましい生活を心がけ90才の天寿を全うされたようです。見習いたいものです。絵馬だけでなく大きな羅針盤も吊るしてあります。いつ、誰が奉納したのか、書かれたものがないのでよく分からないそうです。床に目をやると修繕のため当てた木の形がしゃもじや紅葉の形になっています。大工さんの遊び心に触れる思いがしてうれしくなりました。
千畳閣最古の絵馬 正保3年(1646年)奉納 石川丈山の書 「六勿銘 既飽」

羅針盤も! (奉納者・奉納年不明)

床の修繕跡はしゃもじや紅葉の形もある。大工さんの遊び心がうれしい。

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