2014年6月1日日曜日

奥出雲たたらの里を訪ねて(5) 棚田の景観

 奥出雲の田畑の約3分の1は鉄穴流しの跡地を拓いて造成した耕地だそうです。棚田に豊かに流れる水は鉄穴流しの技術が生かされています。この田んぼからとれた仁多米はおいしいと高く評価されています。また所々にひょっこりひょうたん島のような丘が残されています。鉄穴残丘と呼ばれ墓地や神社があったところは掘らないで残されたのだそうです。鉄穴流しは自然破壊のイメージを持っていましたが、こうして新たに豊かな耕地を生み出し人々の生活を支え、美しい景観を作り出してきたことが分かりました。羽内谷鉱山鉄穴流し本場に行き、水の流れを利用してうまく砂鉄を選り分ける仕組みがよく分かりました。
鉄穴流し跡に拓かれた棚田(おいしい仁多米のふるさと)

棚田の間に残る鉄穴残丘(墓や神社があったところは残されている。)

羽内谷鉱山鉄穴流し本場(砂鉄を採集する最終工程)

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