2014年9月17日水曜日

対馬・壱岐を訪ねて(2) 対馬万松院

 対馬藩宗家の菩提寺である万松院に行きました。この寺は元和元年(1615年)創建の寺ですが2度の火災に遭い現在の建物は明治12年に建てられたもののようです。この寺の背後の山には歴代藩主の立派な墓所がありました。
万松院山門

本堂(宗家20代義成が、父義智公の冥福を祈って1615年建立)現在の建物は明治12年に建てられた。

墓所への長い石段

墓所(歴代の藩主の墓

2014年9月16日火曜日

対馬・壱岐を訪ねて(1) 対馬

 9月12日~13日一泊二日で壱岐・対馬を訪れました。壱岐・対馬は司馬遼太郎の「街道を行く」シリーズや民俗学者宮本常一の著作を読み是非行ってみたかった所です。短い滞在でしたが二つの島の違いや歴史などを感じることができる旅でした。博多港からジェットフォイル「ヴィーナス」で対馬厳原港に向かいます。少し曇っていましたが比較的波は穏やかで、快適な船旅でした。対馬の厳原港に着いた私たち旅行団一行は観光バスに乗り、わずか2時間の対馬観光です。まず向かったのは上見原公園です。そこからは溺れ谷やリアス式の入り組んだ湾の様子が手に取るように見えました。また韓国の山々の姿がかすかに見えました。展望台の南には兵舎跡がありその一角に平和の碑がありました。遠く国境の島に国を守るために来て、故郷に帰ることができなかった兵士を追悼する碑です。碑の横にある説明文の「ああ永遠の平和え」という言葉が胸に浸みました。更に南に進むと日露戦争前(明治34~35年)に築かれた堡塁跡もあるそうです。
ジェットフォイル 「ヴィーナス」でいよいよ対馬へ出発

対馬厳原港に到着(港のすぐ後ろに山が迫っている)

上見坂公園(標高358m対馬の地形や遠く韓国の山まで見渡せる)

上見坂公園展望台からの展望(溺れ谷やリアス式海岸を見ることができた。うっすらと韓国の山々も)

上見坂公園の背後は兵舎跡があり、平和の碑が建っていた(遠く国境の地で故郷に帰れなかった兵士たちはどんなにか帰りたかったことでしょう)

2014年9月15日月曜日

鞍馬寺~貴船神社を歩く 貴船

 貴船神社に着きました。貴船神社は降雨・止雨を司る高龗神(たかおかみのかみ)という龍神を祀っている神社です。水は生きていくためにはなくてはならないものですが、多すぎると大きな災害をもたらす恐ろしい面ももっています。適量の水を供給してくださるようしっかりお願いしました。他の人も同じ思いなのか、たくさんの参拝者が訪れていました。貴船神社が絵馬発祥の社であることを今回初めて知りました。また境内の樹齢約400年の桂の大木からは生きて行くエネルギーをいただいたような気がしました。参拝を終え貴船川床料理をおいしくいただき今回の鞍馬寺~貴船神社を歩く旅を終えました。
貴船神社鳥居(たくさんの参拝者が訪れていた)

貴船神社社殿(貴船神社は絵馬発祥の社たくさんの絵馬が奉納されていた。)

御神木桂の大木(樹齢約400年樹高30m)

貴船川床料理の店

貴船川のせせらぎの音を聴きながらいただく川床料理は最高!

2014年9月14日日曜日

鞍馬寺~貴船神社を歩く 僧正が谷不動堂・義経堂・奥の院魔王殿

 木の根道を過ぎ、さらに進むと僧正が谷不動堂に着きました。この付近は牛若丸が鞍馬天狗と剣の修行をしたところと伝えられています。すぐ近くに義経堂もありました。源義経は衣川の合戦で亡くなりましたが魂は遮那王尊となり、この山で護法魔王尊の破邪顕正の働きを助けて居られるといわれています。義経と同じ土を踏み、同じ風景を見ていると思うと感慨深いものがありました。更に進むと奥の院魔王殿がありました。白衣の参詣者が般若心経を唱えておられました。そこから貴船神社に向かって急な坂道を下ります。木の切り株にたくさんきのこが生えていたり、たくさんの小石が積まれ石仏が埋もれそうになっていたりするのを写真を撮りながら、転ばないよう気を付けて下りましたが、こちらから上るのは大変だと思いました。
僧正が谷不動堂(この辺りで牛若丸が鞍馬天狗と剣の修行をしたという)

義経堂(遮那王尊が祀られている)

奥の院魔王殿

切り株にたくさんのきのこ

小石に埋もれそうな石仏(なにかいわくがありそう)

鞍馬寺~貴船神社を歩く 奥の院への道

 鞍馬寺の道は更に奥の院に向かって石段が続いています。途中冬柏亭という与謝野晶子の書斎がありました。説明書きによると晶子は鞍馬寺の先代管長と交流があり、鞍馬をよく訪れ多くの歌を残しており、その縁で東京にあったものをこの地に移築したものだということです。更に進むと表土が流れ木の根が露わになっている所がありました。旅行雑誌などでよく紹介されている場所です。写真の被写体としては面白いのですが、木にとっては過酷な状態です。柔らかい土をかけてやりたい気持ちになりました。
奥の院への石段

冬柏亭(与謝野晶子の書斎)

表土が流れ木の根が露わになった道

2014年9月11日木曜日

鞍馬寺~貴船神社を歩く 鞍馬寺本殿金堂

 本殿金堂に向かって幾重にも曲がった九十九折りの山道を登っていきます。途中義経が7才頃から10年間住み学問と武芸に励んだ東光坊旧跡にある義経供養塔、円錐の形が印象的な澤村洋二作「いのち」、恵比寿尊と大黒天が小川を挟んでならんでいる双福苑で手を合わせ鞍馬寺の本殿金堂に着きました。鞍馬寺本殿金堂には中央に毘沙門天向かって右に千手観音左に護法魔王尊が安置されこの三身を一体として「尊天」と称しているのだそうです。ここの狛犬はやはり寅でした。ブロンズ製の精悍なスタイルで長い尻尾が印象的でした。
義経供養塔(義経が7才頃から10年間住んだ東光坊旧跡に昭和15年に建てられた)

「いのち」澤村洋二作

双福苑(小川を挟んで玉杉恵比寿尊と玉杉大黒天が並んでいる)

鞍馬寺本殿金堂(毘沙門天 千手観音 護法魔王尊の三身を一体として「尊天」としている)

ブロンズ製の狛犬も寅(阿形)

狛犬吽形(尻尾が長いのが印象的)

2014年9月10日水曜日

鞍馬寺~貴船神社を歩く(3) 由岐神社

 鬼一法眼社からしばらく進むと中央を石段が貫く変わった形の建物がありました。由岐神社の割拝殿というのだそうです。くぐって石段を上ると大きな杉の木が迎えてくれました。京都市天然記念物に指定されており樹齢約800年樹高約53mあるそうです。古くから「大杉さん」と親しまれ一心に願えば願いが叶うとされているそうです。社殿まで行くと子狛をだいた狛犬が置いてありました。この狛犬は重要文化財に指定されている狛犬を拡大し入魂したレプリカだそうです。本物は京都国立博物館に寄託されているようです。狛犬は神仏などを守護するために置かれているものが多いのですが、この狛犬は子授安産や子孫繁栄などの神様として信仰されているようです。
由岐神社拝殿(割拝殿形式で国重要文化財)

大杉(京都市天然記念物)樹齢約800年樹高約53m

子どもを抱いている狛犬 阿形

横から見た狛犬

狛犬吽形