2017年10月30日月曜日

海田市史跡めぐり(4) 三宅家住宅

 千葉家の次に向かったのは三宅家です。三宅家は江戸時代から明治にかけての大農家です。母屋は寛政元年(1789年)に建てられたようです。玄関を入ると、欄間のデザインが目を引きました。中庭に行くと江戸時代に建てられた古い蔵があり、古い臼や乳母車、そして手押し消防ポンプが軒下に吊られていました。蔵の錠は安芸錠でした。安芸錠は日本四大錠前といわれ有名だったようです。鍵穴のところが球形に膨らみヒキガエルのお腹を連想させることから、どんびき錠といわれているそうです。初めて見ました。
三宅家(江戸時代から明治にかけての大農家)


玄関を入ると中戸がある(欄間に面白いデザイン)

江戸時代に建てられた蔵

手押し消防ポンプが吊られている

安芸錠(鍵穴のところが表裏とも球形になっている)

2017年10月29日日曜日

海田市史跡めぐり(3) 旧千葉家住宅②

 千葉家にはその役職や交友などから、さまざまな文書や書画・道具類が残されているそうです。今回その一部の広島藩関係寄書亀図や兜、御用箱などが座敷や玄関に展示されていました。壁紙が貼られた浴室や県の名勝に指定されている庭園、大きな立石のつくばいなどを見ることができました。


次座敷

床の間に飾られている広島藩関係寄書亀図と兜

浴室には壁紙が貼ってある

大きな立石のつくばいが置かれている

庭園(広島県名勝)

御用箱

2017年10月28日土曜日

海田市史跡めぐり(2) 旧千葉家住宅①

 旧千葉家住宅を訪ねました。長い塀を回り門に入ると、蔵の家紋が目に入りました。月星定紋です。家伝によると千葉家は源頼朝と共に平家と戦った中世前期に房総で勢力を誇った武士です。有名な千葉周作とも遠いところではつながっているそうです。安芸の国には永正年間(1504~21)に移りました。大内氏、小早川氏、毛利氏に仕えましたが、武士を辞め江戸時代は広島藩の宿駅業務を務め、酒造業を営み、住宅は本陣や脇本陣に準じる施設として、要人の休泊などにも使われました。庭には平らな石が置いてあります。駕籠を置いた石ではないかということです。井戸がありましたが、これは水がなくて万一の時の抜け穴となっているようです。
千葉家塀

千葉家家紋月星定紋

千葉家玄関

庭にある平たい石(駕籠を置いたのか)

井戸は空井戸で万一の時避難できるよう抜け穴の役目

2017年10月27日金曜日

海田市史跡めぐり(1)

 長く続いたカンボジアのブログもやっと広島に戻ってきました。10月26日西国街道・海田市ガイドの会の方の案内で海田市の史跡めぐりをしました。海田は江戸時代を通じて海田市と呼ばれ広島藩の倉入り地として栄えた町です。干拓により土地を広げ、瀬野川の流路も変えています。町名は海田町ですがJRの駅は海田市です。山陽線が出来た時の駅名が現在もそのまま使われているということです。駅舎が建っているのは、川土手の跡。現役の木製の電柱が立っています。たくさんの電線だけでなくトランスが二つものっています。踏ん張っているね電柱。浜の通りには古い火の見やぐらが立っています。現在は使われていなくて鐘はプラスチックのようです。浜の通りは昭和10年までは水路があり、舟で物資を運んでいたようです。袖うだつがある古い家も残っています。


JR海田市駅

今も現役で頑張っている木製の電柱

火の見やぐら


袖うだつのある家

2017年10月26日木曜日

カンボジア シェムリアップ撮影紀行(完) アンコール・ワット

 いよいよ最後の撮影地は3度目のアンコール・ワットです。今まで2回の訪問で撮りきれなかったところを自由に撮ります。早速猿たちがたくさん出て迎えてくれました。遺跡の中でじゃれあったりして気ままに過ごしています。土産物店がたくさんある一帯では観光用の絵を店先で描いています。うまいもんです。アンコール・ワットの全景写真を仕上げに撮り、集合場所へ。最後に振り向くと、たくさんの小僧さんが歩いてきます。とても楽しそうです。そこでパチリ。小僧さんたちの生き生きした写真が撮れました。結局この一枚が今回のカンボジア撮影旅行で最も気に入った写真になりました。
じゃれあう猿

観光用の絵描きさん


アンコール・ワット全景


アンコール・ワットで出会った小僧さんたち

2017年10月25日水曜日

カンボジア シェムリアップ撮影紀行(31) キリング・フィールド

 昼食後向かったのはキリング・フィールドです。キリング・フィールドはポルポト政権時代に大量虐殺が行われた刑場跡です。ここでは埋められていた遺骨の発掘場面やポルポト政権幹部の写真などが展示してあり、ガイドさんが当時の様子を詳しく説明してくださいました。慰霊塔の窓からぎっしり詰められた頭骨が見えるようになっており、胸がつぶれる思いでした。カンボジアにはこのようなキリング・フィールドが100か所以上あるそうです。ガイドさんの説明を聞いていると人懐こい猫がやってきました。またこの寺で修行中の小僧さんがお供え物の粽のようなものを燻製にしていたり、水を楽しそうに運んでいたりしていました。厳しい作業も笑顔で生き生きこなしている様子を見て気持ちが少し明るくなりました。


キリング・フィールド(ポルポト政権時代に大量虐殺が行われた刑場跡)

遺骨発掘の様子などが展示されている

人懐こい子猫がやってきた

寺院で修行中の小僧さん(供え物の粽のようなものを燻製にしている)


修行中の小僧さん(厳しい作業も笑顔で)

2017年10月24日火曜日

カンボジア シェムリアップ撮影紀行(30) オールドマーケット

 シェムリアップの街中に帰り、オールドマーケットに行きました。ここには生鮮食品だけでなく、雑貨や貴金属、お土産屋さんまで何でもそろっています。写真撮影とお土産を買うのが目的です。私は市場が好きです。その土地の人々の生活が直に伝わってきます。市場は売る方も買う方も女性が主役です。肉を豪快にさばいたり、お客さんと真剣に値段交渉をしたり、ちょっとスマホを見て休んだり、うまく商談が成立して最高の笑顔を見せたりなど生き生きとした姿を撮ることができました。ここでのもう一つの目的はお土産を買うこと。ヤシの実で作った素敵な器を見つけました。ここから値段交渉。納得のいく値段になるまで、お店の人と英語や日本語、計算機、身振り手振りを使って交渉します。これが市場での買い物の楽しみ。商談成立。お互いサンキュウと笑顔で手を振って集合場所へ。
肉屋さん

鶏肉屋さん(ここでもスマホは手放せない)

値段交渉は真剣勝負

果物は豊富

笑顔がいい

ヤシの実で作った素敵な器をゲット

2017年10月23日月曜日

カンボジア シェムリアップ撮影紀行(29) ロータス・ファーム

 トンレサップ湖からの帰り道、蓮の花が一面に咲いているところがあったので、立ち寄り撮影することにしました。四角錐の草ぶきのバンガローのような建物は中にハンモックも吊ってある休憩所になっています。蓮の実を売り物にするため、何本かずつくくる仕事を手伝っている男の子がいました。カメラを向けるととてもいい笑顔を見せてくれました。蓮の実は生で食べると生栗のような味がしました。小さな女の子が蓮田の中の木道で遊んでいました。
一面の蓮田の中に四角錐の草ぶきの建物が建っている

建物の中はハンモックも吊ってあって休憩所になっている

男の子が蓮の実を何本かずつくくって売り物にする作業をしていた

ロータス・ファームで出会った女の子

2017年10月22日日曜日

カンボジア シェムリアップ撮影紀行(28) トンレサップ湖クルーズ

 9月24日カンボジア滞在最後の日。晴れ。今日の撮影予定はトンレサップ湖で暮らす人々、オールドマーケット、キリング・フィールド、そしてもう一度アンコール・ワットです。先ず向かったのはトンレサップ湖。船着き場から船に乗り、湖で水上家屋で生活をしているベトナム人の村を撮影します。トンレサップ湖は乾季には3000K㎡くらいの大きさですが、雨期には16000K㎡くらいに広がります。人々は水の量によって場所を変えて生活しています。湖上には小学校もあります。カニを採る仕掛けを家の周りに浮かべている家もあります。途中突然目の前に雨柱が現れました。こちらに来るのではないかと一瞬あせりましたが、幸い来ませんでした。ワニの養殖場に立ち寄ると観光客相手に土産物や飲み物を売っており、たくさんワニやナマズを飼っていました。蛇を抱いた子どもを見せてお金をせびる人や上手にたらい舟に乗る子など、劣悪な環境の中でもたくましく生きる人々の生活を垣間見ることができました。
トンレサップ湖クルーズ船着き場

トンレサップ湖に浮かぶ小学校

カニ採りの仕掛け

雨柱が現れた!

湖に浮かぶ民家

蛇を抱く子ども

御土産や飲み物を売る店でワニを見せる

上手にたらい舟に乗る子ども

2017年10月21日土曜日

カンボジア シェムリアップ撮影紀行(27) 朝の散歩

 9月24日朝、観光に出発前の時間、ホテルの周りを散歩しました。朝の散歩は現地の人々の日常生活を垣間見ることができるので旅の楽しみの一つです。ホテルの前ではトゥクトゥクがお客を待っています。この辺りを回らないかと身振りで誘われましたが、その時間は無いので、写真だけ撮らせてもらいました。バイクで果物などを行商しているおばちゃんに声を掛けパチリ。路傍で簡単な朝食などが食べられる屋台や、闘鶏用の軍鶏、人懐っこい犬が愛嬌をふりまいたり、たくさんの牛を餌場に移動させていたりするのを撮ったりしながら、カンボジア最後の朝の散歩を楽しみました。


ホテルの前で客を待つトゥクトゥク

バイクで果物などの行商のおばちゃん

路傍の屋台(簡単な朝食ができる)

闘鶏用の軍鶏

愛嬌をふりまく犬

餌場に移動中の牛