2014年10月31日金曜日

広島市安佐南区古市辺りを歩く(4) 久保山神社

 旧雲石街道に建つ古い商家の脇の道を西に向かうと久保山神社につきました。久保山神社の祭神は祭神は大山祇命・大巳貴命です。この神社は天保5年(1834年)の古市の大火ですべてを焼失し、後に再興したものです。境内には大きなイチョウの木や大正2年(1913年)奉納の尾道型 玉乗り狛犬がありました。とても手の込んだ彫りの狛犬です。
久保山神社社殿(祭神は大山祇命・大巳貴命)

狛犬 大正2年(1913年)奉納

吽形尾道型 (玉乗り型)

2014年10月30日木曜日

広島市安佐南区古市辺りを歩く(3) 旧雲石街道沿いの古い建物

 才ノ木神社からまた三川橋を渡って古市に引き返し、古川水鳥緑道を北に向かって歩いていると西側に蔵が高い石垣の上に建っているのが見えました。かつて麻製品を保管していた蔵だそうです。旧雲石街道側にまわってみると、かつて麻商を営んでいた古い木造の建物が向かい合って建っていました。東側の家はカフェになっていました。玄関脇には馬つなぎ石も置いてあります。今度時間がある時にぜひ入ってみたいと思います。西側の建物の蔵の脇に石畳がありました。かつてこの地域で麻づくりが盛んであったころ、古市には麻の繊維工場が50軒ほどもあり、古川では繊維の「けば」をこそぎ落とす作業が行われていたそうです。この石畳はそのために古川に通じる道でした。
高い石垣の上に蔵が建っている

旧雲石街道沿いの古い木造の建物(カフェになっている)

もと麻商の家

蔵には鏝絵(店のマークでしょうか)

玄関横には「馬つなぎ石」が置いてある。(馬車で物資を運んでいた頃の名残)

石畳は古川に向かっている(この道を通って麻の繊維の「けば」をこそぎ落とす作業をしに行った)

2014年10月29日水曜日

広島市安佐南区古市周辺を歩く(2) 才ノ木神社

 広島インターチェンジから太田川合流点までの古川堤防敷は古川水鳥緑道として整備されています。その道を獲物をねらうコサギやアオサギを見ながら歩き、三川橋を渡り中筋の才ノ木神社に行きました。才ノ木神社は創建年は分かりませんが、戦国時代「川ノ内警固衆」と呼ばれ毛利元就の厳島合戦時にも活躍した水軍が崇拝した神社です。この神社の狛犬は尾道型の玉乗りでした。
古川で獲物をねらうコサギ

才ノ木神社拝殿 明治42年(1909年)増改築

才ノ木神社本殿 昭和6年(1931年)改築

尾道型玉乗り狛犬阿形

吽形 大正4年(1915年)奉納

2014年10月28日火曜日

広島市安佐南区古市周辺を歩く(1) 古市薬師寺

 安佐南区古市を歩きました。古市は古くから東西・南北の交通の要衝であったため、人と物が集まって「市」をなしていたことが地名の由来だとされています。近世以降雲石街道が通り古川を利用した舟運の発達などにより麻の産地、集散地として発展したところだそうです。安佐南区役所の北東に古市薬師寺がありました。麻づくりが盛んであったころ、川で麻を晒す仕事や工場の薬品などで病気になる人が多かったため疾患治癒を祈願するため一畑薬師から本尊を迎えて大正9年(1920年)に創建された寺だそうです。境内の薬師如来の石仏の優しい表情が印象的でした。寺の掲示版に掲示してあるポスターの言葉が心に残りました。
古市薬師寺(1920年創建)

境内の薬師如来

薬師寺の掲示版(高野山真言宗の伝道ポスター)

2014年10月27日月曜日

広島市安佐北区亀山南 両延神社

 10月26日安佐北区亀山南三丁目亀山公民館のすぐ裏手にある両延神社(白石八幡宮)に行ってみました。 両延神社は1190年武田朝信が宇佐八幡宮の分霊を勧請したのがはじまりとされ、1253年に現在地に移され武田氏の保護を受け繁栄していましたが、武田氏滅亡後は一時衰退しました。江戸中期に可部近郊旧12ケ村の氏子により再建され、以後今日までこの地域の総鎮守として崇拝されてきました。丁度秋祭りが行われており、参道には幟が立てられていました。中でも目を引いたのは川舟の帆の形の大きな幟です。さすが舟運で栄えた可部の神社だと思います。露店の間を抜けて石段の下までいくと少し小ぶりですが姿のいい狛犬がいました。よく見ると阿形の狛犬にも角があります。吽形に角があり阿形には角がないのはよく見かけるのですが、阿吽両方とも角があるのはめずらしいです。長い石段を上っていくと立派な社殿があり丁度地域の方が集まって神事をされていました。
両延神社幟(川舟の帆の形の幟 さすが舟運で栄えた可部らしい)

両延神社狛犬(阿形に角がある)

両延神社狛犬(吽形にも角がある)

今日は秋祭り(長い石段を高齢の方もがんばって上っておられる)

両延神社社殿(丁度神事が行われていた)

2014年10月26日日曜日

広島城の堀の水の浄化の仕組み

 広島フードフェスタでにぎわう広島城の堀に櫂伝馬遊覧船がありました。フードフェスタの一環で行われているようで希望者は抽選で乗せてもらえるようです。かつて汚かった広島城の堀の水もこうして水鳥が遊んだり、舟を浮かべて楽しめるほどきれいです。この水はどこからきているのでしょう。旧太田川沿いを歩いていると東側の川岸に取水口があります。そこから引き込まれた水は中央公園内の堀川となって流れ、内堀の吐出口から流入した水は堀の南西の流出口からまた中央公園の中を流れるせせらぎになり、堀川樋門から旧太田川に帰る仕組みになっています。この事業は平成元年~5年に行われたようで、広島城の東の堀端RCCの近くに広島城跡堀川浄化事業完成記念碑があります。それにしても櫂伝馬遊覧船は年間通してできないものでしょうか。いい観光資源となるように思うのですが。
フードフェスタの一環で行われている、堀の櫂伝馬船


旧太田川の広島城の堀の水の取水口
旧太田川の水は中央公園内の堀川に流入する。(流入側)


堀の水は中央公園の中を流れるせせらぎとなる。(流出側)

中央公園内を流れる堀川(流出側)

堀川樋門からまた旧太田川に返される

広島城裏御門の近くRCCの南の堀端にある広島城跡堀川浄化事業完成記念碑(平成5年)

2014年10月25日土曜日

広島城 大菊花展

 今日から広島城で行われている大菊花展に行ってみました。会場の広島城は同時に行われているフードフェスティバルで広島中の人が集まっているのではないかと思われるほど、たくさんの人であふれかえっていました。菊花展の場所は比較的人が少なかったのでゆっくり見ることができました。盆栽や懸崖などいろいろな菊が展示してありました。特作花壇の今年のテーマは三段峡 秋彩(あきいろ)だそうです。出雲風土記にある「鬼の舌震」の話を表現した作品が印象的でした。
特作花壇「三段峡 秋彩」左から撮影

特作花壇「三段峡 秋彩」右から撮影

盆栽

懸崖

鬼の舌震(右から)美しい姫を慕うワニの話を表現したもの

鬼の舌震(左から)

2014年10月24日金曜日

安佐南区 伴 道標・二本木長作墓

 アストラムライン伴駅から県道に向かって歩いていると、安川の手前に何やらいわくがありそうな大きな石造物がありました。また横を見ると道標がありました。右中畑道とあります。近くのお店の方に聞くと親切に資料をコピーしてくださいました。この石造物は二本木長作という寛政年間にこの地の庄屋を務めた人の墓でした。この人物は植松に功績のあった人だそうです。
アストラムライン伴駅から県道に向かう道、安川を渡る場所

道標(右中畑道)

二本木長作墓(寛政年間に植松に功績のあった庄屋)

2014年10月23日木曜日

広島駅南口B・Cブロック再開発工事NOW(10)

 10月22日の夕方の雨の中の広島駅南口再開発工事の様子です。Bブロックはビルが随分高くなってきました。Cブロックは基礎工事が終わりいよいよビル建築が始まったのでしょうか。
雨の中建築工事が進む広島駅南口B・Cブロック

Cブロックのビル建築工事様子(ビルの建築が始まっている)

2014年10月22日水曜日

広島駅南口Bブロック再開発工事NOW(16)

 広島駅の近くを通ったので、広島駅南口Bブロック再開発工事の様子を見てみました。東側のビルはどんどん高く、西側のビルも形が見えてきました。雨が降っても暗くなっても照明を当てて工事が進められていました。大変ですね。
広島駅南口Bブロック再開発工事

西側のビルも形が見えてきた。

雨の中でも工事は進められている。

暗くなっても照明を当てて工事が進められている。

2014年10月21日火曜日

横川~紙屋町の本川沿いの散歩道

 横川から紙屋町までの本川沿いの道は私の好きな散歩道です。四季折々草木や鳥たちが様々な姿を見せてくれます。この頃は川岸ではセイタカアワダチソウとススキのせめぎあいが見られたり、ナンキンハゼの葉が色づき始めたりウが羽を乾かしていたり、相生橋の街灯にセグロカモメが止まって休んでいたりするのを見ることができました。
セイタカアワダチソウとススキのせめぎあい

ナンキンハゼの葉が赤く色づき始めている


ウの日向ぼっこ

セグロカモメ

2014年10月20日月曜日

広島城大菊花展の準備

 10月18日広島城では丁度、広島城大菊花展の準備が進められていました。会期は10月25日から11月9日までだそうです。今年の特作花壇のテーマは何でしょう。丹精込めて育てられた菊の花が並べられています。丁度展覧会期間に合わせて咲かせるのはなかなか難しいものでしょうね。
広島城大菊花展特作花壇(期間は10月25日~11月9日)

菊の花は菊花展の期間に合わせて咲くよう工夫されている(今年のテーマは?)

表御門の内側に小菊が並べられている。