2017年5月31日水曜日

「日本遺産」尾道を訪ねて(4) 天寧寺

 宝土寺の次に向かったのは、天寧寺です。この寺は貞治6年(1367年)に室町幕府2代将軍足利義詮が創建した寺です。3代将軍足利義満は厳島参詣の帰途この寺に一泊しています。本堂の背後に見える三重の塔は1388年に建てられたときは五重の塔でしたが、永年の風雪のため上部を損じたので1692年に三重の塔にしたようです。境内には江戸時代から明治時代にかけて尾道の人々が寄進した五百羅漢像が安置されている羅漢堂がありました。一体だけ後ろを向いて置かれている羅漢像があります。何かわけがあるのでしょう。神社の建物はありませんが、鳥居と狛犬がありました。元は天寧寺の守護神があったそうです。狛犬は天保9年(1838年)に奉納されたものです。
屋根越しに見える天寧寺の三重の塔(元は五重の塔だった)

羅漢堂

天寧寺境内狛犬(阿形)

天寧寺境内狛犬(吽形)

2017年5月30日火曜日

「日本遺産」尾道を訪ねて(3) ベッチャー祭り御旅所・吉備津彦神社

 午後からの見学開始です。案内してくださるのは、NHKのブラタモリでも説明されていた尾道市文化振興課の方です。先ず訪れたのは本通り商店街にあるベッチャー祭りの御旅所です。神輿や鬼の面が展示してありました。尾道は祭りが盛んな町です。中でもベッチャー祭りは江戸時代に疫病退散を願った奇祭で、三匹の鬼が坂道や路地で子どもたちを追い回し、「ささら」でたたかれると頭がよくなるといわれています。次に訪れたのは宝土寺です。宝土寺の境内の西に吉備津彦神社(一宮)があります。ベッチャー祭りの祭神で、この神社からベタ・ソバ・ショーキーの三匹の鬼が繰り出すのだそうです。11月3日の文化の日に行われるようなので一度見たいものです。参道の狛犬は風格がありました。尾道は腕のいい石工さんをたくさん輩出した土地です。
ベッチャー祭り御旅所

ベッチャー祭り神輿

ベッチャー祭りの鬼の面

吉備津彦神社(一宮)ベッチャー祭り祭神

吉備津彦神社狛犬

2017年5月29日月曜日

「日本遺産」尾道を訪ねて(2) 本通り界隈の散策

 休憩時間に尾道本通り界隈を歩いてみます。前にも紹介したことがある黒板アートは更に進化しています。うまいものです。本通りから細い路地が続いています。JR山陽線線路脇には古い井戸とその隣には地蔵さんが見られます。この地域は水が貴重だったことが伺えます。
黒板アート(どのように仕上がっていくのだろうか)

路地

山陽線沿いの井戸と脇の地蔵さん

2017年5月28日日曜日

「日本遺産」尾道を訪ねて(1) 尾道水道・本通り

 5月28日 広島民俗学会研究会で尾道を訪ねました。今回のテーマは「日本遺産」尾道を訪ねてです。まず午前中は尾道商業会議所記念館で尾道市文化振興課の方の「日本遺産について」と「絵説き尾道町年中行事」と題しての講演を聴きました。尾道が文化財を面として活かしたまちづくりを進められようとしていることがよく分かりました。気持ちの良い風が吹く海岸で穏やかな尾道水道を見ながらお弁当を食べ、午後からは現地見学です。昼休憩の間本通り商店街を歩いてみました。本通りはかつて西国街道だった道です。商店のショウウインドウに何やら赤い商品ではないものが並べられています。カープのユニホームを着た熊のぬいぐるみです。「誠也はただ今里帰り中で~す」の張り紙をみて、一人で笑ってしまいました。試合では誠也が欠けてもらっては困ります。


尾道商業会議所記念館

穏やかな尾道水道を見ながら昼食

尾道本通りは元西国街道

おや!ショウウインドウに何やら赤いものが?

「誠也はただ今里帰り中で~す」だそうだ。


2017年5月27日土曜日

倉敷を訪ねて(10) 倉敷川沿い

 倉敷アイビースクエアーから、倉敷川に向かいます。デニム用品の店や蒲鉾、ソフトクリームの店などが軒を連ねています。倉敷川沿いには古い町家や土蔵が並んでいます。倉敷民芸館は江戸後期の米蔵を改装したものです。倉敷川では川舟流しを楽しんでいました。次回は時間をとって乗ってみたいと思いました。
倉敷川に向かう

倉敷川沿いに立ち並ぶ町家や蔵

倉敷民芸館は江戸時代後期の米蔵を改装したもの

くらしき川舟流しを楽しむ

2017年5月26日金曜日

倉敷を訪ねて(9) アイビースクエア

 アイビースクエア内を歩いてみました。今回は時間がないので、館内には入りません。中庭に「モネの睡蓮」が咲いていました。クロード・モネのアトリエの睡蓮を株分けしたものだそうです。倉紡記念館や内濠の遺構、児島虎次郎記念館など見所がたくさんありました。


モネの睡蓮

倉紡記念館

壁一面の蔦(アイビー)

蔦のからまる門をくぐると中庭広場

倉敷代官所内濠遺構
児島虎次郎記念館

2017年5月25日木曜日

倉敷を訪ねて(8) 本町通り・倉敷アイビースクエア

 本町通りからアイビースクエアに向かいます。途中倉敷八十八ヶ所82番霊場の根香寺がありました。その脇に急で今にも崩れそうな石段があり、上には石像と供養塔が見えます。かつてはこの辺りまで海で波打ち際だった名残でしょうか。赤レンガの壁の横を通ってアイビースクエアに向かいます。アイビースクエアが建っている敷地はかつて倉敷代官所があった場所です。案内板の図を見てその痕跡を探してみました。代官所の石碑や井戸が残っています。
倉敷八十八ヶ所82番 根香寺(脇の石段が凄い)

アイビースクエアに向かう

アイビースクエアがあるのは代官所があった場所(案内板図より)


代官所跡石碑

代官所井戸

2017年5月24日水曜日

倉敷を訪ねて(7) 本町・東町通り

 本町通りを歩いて行くと杉玉の架かった地酒の酒造場があります。東町通りに向かいます。途中店の前で犬がのんびりひなたぼっこをしています。東町に入ったところに大きな呉服店があります。呉服店としては明治2年創業ですが、1584年宇喜多秀家の行った新田開発によりできた農地で綿の栽培を始め紺屋を営んでいたようです。店の近くに道標がありました。この呉服店の面する通りは旧街道筋です。
酒造場(明治42年創業)

犬ものんびりひなたぼっこ

はしまや呉服店(明治2年創業)

看板は大理石でできている

店の脇に道標がある

2017年5月23日火曜日

倉敷を訪ねて(6) 本町通り①

 倉敷の本町通りを歩いて見ます。観光客でごった返す倉敷川沿いの道に比べ、古い町家が並び、観光客も少なく落ち着いた雰囲気です。袖壁や虫籠窓のある町家もあります。きれいな畳の縁を展示してある店やマスキングテープをたくさん集めている大正時代から続く表具工房や古いミシンをインテリアとして置いている帽子屋さんもありました。創業50年以上の製帽メーカーによるコンセプトショップだそうです。
袖壁、虫籠窓のある町家

畳屋さん(きれいな畳の縁が展示してある)

表具工房(マスキングテープや紙風船を売っている)

帽子屋さん(創業50年以上の製帽メーカーによるコンセプトショップ)

店の中にはインテリアとして古いミシンが置いてある

2017年5月22日月曜日

倉敷を訪ねて(5) 阿智神社から本町通りへ

 阿智神社へは裏から入ったので、表参道の石段を下ります。随身門をくぐって石段を下っていると盃状穴らしい凹みがありました。さらに下っていくと石段は本町通りに下りました。人力車で観光客を案内しています。本町通りは江戸時代から明治時代の街並みをそのまま保存したように古い町家が並んでいます。
随身門

盃状穴?

本町へ

本町通り

2017年5月21日日曜日

倉敷を訪ねて(4) 阿智神社② 境内社

 阿智神社の広い境内には、境内社がありました。それぞれの神社の前には狛犬がいます。菅原神社にはたくさんの達磨が奉納されています。合格祈願だそうです。神社に達磨を奉納するのは初めて見ました。
倉敷護国神社
                        護国神社前狛犬

荒神社
荒神社前狛犬

菅原神社


菅原神社前狛犬(天保9年)