「新型コロナ」での外出自粛と梅雨で外に出られない日が多く、読書の時間が増えた。何時か読もうと思って買って置いた司馬遼太郎の「坂の上の雲」全八巻をやっと読み終えた。今の私達が目指している「坂の上の雲」は何だろうと思う。この本に出てくる日露戦争の旅順会戦でロシア軍が降伏し乃木希典とロシアのステッセルは水師営で会見した。その場所となった農家の庭にナツメの木があった。第三軍の砲兵部長であった豊島陽蔵は広島市矢賀の生家の庭にそのナツメの枝と根を持ち帰り植えた。そのナツメの木の分身は今はどうなっているかと思い訪ねた。木は健在で、葉を茂らせていた。今も沢山実を付けるそうだ。ナツメの木については「水師営の会見」という唱歌の第2節に「庭に一本棗の木 弾丸あともいちじるく くずれ残れる民屋に いまぞ相みる二将軍」とある。
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坂の上の雲 |
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水師営のナツメの木(豊島陽蔵が枝と根を持ち帰って植えた) |
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今も実を付けるという |
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